11月8日はいい歯の日「オーラルフレイル」に気をつけよう!
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- 11月8日
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きょうは「いい歯の日」。食べる・味わう・話す…生きていく上でとても大事な「口」の健康について考えてみませんか。最近では「オーラルフレイル(口の働きの衰え)」対策が健康長寿のために重要とされています。県歯科衛生士会上田小県支部にお話を聞きました。
資料提供:特定非営利活動法人 長野県歯科衛生士会
オーラルフレイルとは
歯・舌・のど・口周りの筋肉など、口の働きが衰えることを指します。口のわずかな衰えが、全身のフレイル(虚弱)への入り口といわれています。早めに気づいて対応すれば、口だけでなく、体全体の健康維持にもつながります。
こんな症状に心当たりは?
オーラルフレイルに気づくために、以下の点に当てはまることがありますか?一つでも心当たりがあれば、かかりつけの歯科医に相談を。
●口が乾く
●飲み物や汁物でむせる
●食べ物をこぼす
●食事に時間がかかる
●口の中に食べかすが残る
●薬が飲み込みにくい
●滑舌が悪くなった
●しゃべりにくい
●硬いものが食べにくくなった
●かめない食品が増えた
オーラルフレイル予防の3本柱
●しっかりとかめる歯を(入れ歯でもよい)
対策/むし歯や歯周病の治療、予防をする。
●きれいな口を 対策/口の中の細菌を減らす→歯垢が除去できるよう丁寧な歯磨き。
入れ歯は外して歯ブラシや義歯用ブラシで磨く。
舌や粘膜にも軽く歯ブラシを当てて磨く。
むし歯や歯周病の治療をする。
●よく動く口を 対策/意識して口を使う(歌う、話す、音読するなど)。
口の体操や唾液腺マッサージを習慣化する。
ブクブクうがいをする。
口の中の健康を維持するには
●定期的に(3ヵ月~半年に一度。難しければ年に1回)歯科医院を受診し、しっかりかめる口を維持しましょう。
●歯だけでなく、口全体の健康チェックをしましょう。口腔(こうくう)ケアをしっかり行うことで、インフルエンザの発症率が減少することが分かっています。
唾液の働き
唾液は一日に1~1.5㍑分泌されます。よくかみ、味わいながら食べたり、楽しくおしゃべりしたりできるのは唾液のおかげです。それだけでなく、全身の健康も守っているのです。
具体的には、
●むし歯を防ぐ
口の中が酸性に傾くと歯の表面からミネラルが溶け出してむし歯になります。唾液は口の中を中和してむし歯を防ぐ働きをします。
●口を守る
食べかすを洗い流して口の中をきれいにします。常に潤いを保つことで口臭予防に貢献します。
●食べ物をおいしくする
舌は唾液と共に口に広がった食べ物の味成分を感じることで「おいしさ」を感じ取っています。
●体内への細菌侵入をブロック
口の中には、むし歯の原因になる菌だけではなく、さまざまな病原菌が絶えず侵入してきます。唾液には侵入してきた細菌を殺したり、抵抗したりする働きがあります。
●消化を助ける
唾液には食べ物のなかのデンプンを分解する酵素が含まれています。酵素が食べ物をやわらかくし、胃や腸で消化しやすい状態にします。
●口をなめらかにする潤滑剤
唾液は、食べ物をやわらかくしスムーズに飲み込みやすくします。滑舌を良くしてスムーズな発音を助けます。
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