今秋公開予定中山晋平の生涯描く映画を上田の各地で撮影
- weekly-ueda
- 2024年4月13日
- 読了時間: 2分
映画監督 神山 征二郎さん(82)
楽しめる作品に仕上げ、期待に応えたい
中野市出身の作曲家、中山晋平(1887~1952年)の生涯を描いた映画「歌こそすべて~中山晋平・歌と愛の生涯~(仮題)」が今年秋に公開されます。同作の監督を務めるのは、上田市在住の神山征二郎さん。
神山さんは、2年前から上田市に住み、長和町にも別荘が。2008年公開の映画「ラストゲーム 最後の早慶戦」の撮影がきっかけでこの地に親しみ、東京から移住しました。

大正から昭和にかけて名曲を残した中山晋平の生きざまを描きたい―との思いは、20年来温めてきました。音楽が好きであること、長男でないため、自ら身を立てる思いを強く抱いていたこと、志を持って東京に進学したこと…。「晋平の境遇は自分自身と重なる部分が多いんです」と神山さん。現在、映画はほぼ撮り終えており、公開に向けて順調に製作作業は進んでいます。 同作は上田地域を中心に県内各地で撮影。市内の古い住宅や蚕種組合の建物、上田招魂社の境内、百余亭、芳泉寺横の歴史の散歩道、飲み食い処「幸村」、田沢温泉ますや旅館など、物語の重要な場面に、見慣れた場所や風景が登場します。
「映画は芸術でもあるけれど、本来は娯楽です」と話すように、本作品も幅広い年齢層が楽しめます。晋平の作曲した歌謡曲や童謡もふんだんに盛り込まれ、懐かしさと共に心弾む内容に。その中の一曲、「東京音頭」は、地元のシャンソン歌手である榊原舞さんが歌います。
大ヒットを記録した「ハチ公物語」(1987年公開)を監督したときと同じように、多くの人から「公開はいつ? 楽しみにしているよ」と声をかけられます。そんな期待に応えられるよう、良い作品を送り出そうと作業を進める神山さん。完成特別試写会は中野市、長野市、上田市で行いたい、といいます。
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