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お正月にお屠蘇(とそ)


©すもも
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 お屠蘇とは新しい年の邪気をはらい、長寿を願ってお正月にいただく祝い酒。平安時代に中国から伝わり、江戸時代には一般庶民に広まって、家族の健康と幸せを願う儀式として現在まで受け継がる風習です。さまざまな生薬が入っており、体にも優しいお屠蘇。新しい年に願いを込めて、ご家庭でも作ってみませんか。

料理&文 高橋 順子さん


お屠蘇の作法は?

・飲むタイミングは、元日の朝、おせちやお雑煮などを食べる前

・全員で東の方角を向き、若い人から順に飲む。厄年の人は最後に飲む

・三段重ねの専用の盃があれば、3回に分け、小→中→大の順で飲む。または一つの盃で代用

・飲むときは無病息災や延命長寿の願いを込めて「一人これ飲めば一家苦しみなく、一家これ飲めば一里病なし」と唱える

作法は無理のない範囲で。

まずは家族の一年の健康を願って、召し上がってください。


お屠蘇は薬!?

 お屠蘇に使われる生薬は、主なものでは、山椒(さんしょう=胃を健やかに整える)、陳皮(ちんぴ=胃腸を整え、冷えを改善)、肉桂(にっけい=血行を促進)、桔梗(ききょう=のどを潤す)、大茴香(だいういきょう=消化機能を改善)、白朮(びゃくじゅつ=水分代謝を調整)、丁子(ちょうじ=消化機能を促進)、防風(ぼうふう=発汗や解熱作用)など。


一般的な作り方

材 料

●日本酒 150㍉㍑程度

●本みりん 150㍉㍑程度

●屠蘇散 1袋

※ティーバッグの形で、スーパーやドラッグストアで 販売されています。

作り方

 酒と本みりんを合わせて300㍉㍑程度にし、

屠蘇散を入れ5〜8時間ほど漬け込む。

作り方のポイント

 漬け込む時間、分量は商品によるので、パッケージを参照。漬け込みすぎると濁りが出るので、様子を見て屠蘇散を取り出す。日本酒が多いと辛口に、みりんが多いと甘口に仕上がるので、好みの割合で配合するとよい。

 また、日本酒、みりんは料理用ではないものを使用。


自分でブレンドする自家製お屠蘇

 お屠蘇に入れる生薬も時代とともに変化してきました。お料理にも使う身近な材料で、自分好みのお屠蘇が作れます。

材 料


●日本酒+本みりん 合わせて300㍉㍑

●ミカンの皮(千切り) 1個分

●ショウガのスライス 4~6枚

●シナモンスティック 2本

●割サンショウ(熟したサンショウの果皮)

 20~30粒

                    ●クローブ 5個

                    ●八角 1個

作り方

 日本酒と本みりんを合わせ、千切りにしたミカンの皮、ショウガ、3~4分割したシナモンスティック、割サンショウ、クローブ、八角を加え5~8時間浸してから、こして出来上がり。

作り方のポイント

 初心者にはミカンの皮、ショウガ、シナモンがお薦め。クローブ、八角を入れるとエキゾチックな風味に。カルダモン、ユズの皮、紅花や菊などでもよい。

※日本酒、みりんはアルコールなので、20歳未満の人は飲めません。


ノンアルコールお屠蘇

 お子さん、アルコールが苦手な方には、リンゴジュース(または白ブドウジュース)で作ってみましょう。

作り方

 沸騰させたリンゴジュースにみかんの皮、ショウガ、シナモンなど好みのスパイスを入れ、5分ほど蒸らす(好みで抽出時間は延長)。こして冷ませば出来上がり。

作り方のポイント

 ジュースは透明感があり、さっぱりした味のものを。ジュースを沸騰させてからスパイス類を漬けることで、抽出しやすくする。

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