お正月にお屠蘇(とそ)
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- 2025年12月31日
- 読了時間: 3分

お屠蘇とは新しい年の邪気をはらい、長寿を願ってお正月にいただく祝い酒。平安時代に中国から伝わり、江戸時代には一般庶民に広まって、家族の健康と幸せを願う儀式として現在まで受け継がる風習です。さまざまな生薬が入っており、体にも優しいお屠蘇。新しい年に願いを込めて、ご家庭でも作ってみませんか。
料理&文 高橋 順子さん
お屠蘇の作法は?
・飲むタイミングは、元日の朝、おせちやお雑煮などを食べる前
・全員で東の方角を向き、若い人から順に飲む。厄年の人は最後に飲む
・三段重ねの専用の盃があれば、3回に分け、小→中→大の順で飲む。または一つの盃で代用
・飲むときは無病息災や延命長寿の願いを込めて「一人これ飲めば一家苦しみなく、一家これ飲めば一里病なし」と唱える
作法は無理のない範囲で。
まずは家族の一年の健康を願って、召し上がってください。
お屠蘇は薬!?
お屠蘇に使われる生薬は、主なものでは、山椒(さんしょう=胃を健やかに整える)、陳皮(ちんぴ=胃腸を整え、冷えを改善)、肉桂(にっけい=血行を促進)、桔梗(ききょう=のどを潤す)、大茴香(だいういきょう=消化機能を改善)、白朮(びゃくじゅつ=水分代謝を調整)、丁子(ちょうじ=消化機能を促進)、防風(ぼうふう=発汗や解熱作用)など。
一般的な作り方
材 料

●日本酒 150㍉㍑程度
●本みりん 150㍉㍑程度
●屠蘇散 1袋
※ティーバッグの形で、スーパーやドラッグストアで 販売されています。
◉作り方
酒と本みりんを合わせて300㍉㍑程度にし、
屠蘇散を入れ5〜8時間ほど漬け込む。
◉作り方のポイント

漬け込む時間、分量は商品によるので、パッケージを参照。漬け込みすぎると濁りが出るので、様子を見て屠蘇散を取り出す。日本酒が多いと辛口に、みりんが多いと甘口に仕上がるので、好みの割合で配合するとよい。
また、日本酒、みりんは料理用ではないものを使用。
自分でブレンドする自家製お屠蘇
お屠蘇に入れる生薬も時代とともに変化してきました。お料理にも使う身近な材料で、自分好みのお屠蘇が作れます。
材 料

●日本酒+本みりん 合わせて300㍉㍑
●ミカンの皮(千切り) 1個分
●ショウガのスライス 4~6枚
●シナモンスティック 2本
●割サンショウ(熟したサンショウの果皮)
20~30粒
●クローブ 5個
●八角 1個
◉作り方
日本酒と本みりんを合わせ、千切りにしたミカンの皮、ショウガ、3~4分割したシナモンスティック、割サンショウ、クローブ、八角を加え5~8時間浸してから、こして出来上がり。
◉作り方のポイント
初心者にはミカンの皮、ショウガ、シナモンがお薦め。クローブ、八角を入れるとエキゾチックな風味に。カルダモン、ユズの皮、紅花や菊などでもよい。
※日本酒、みりんはアルコールなので、20歳未満の人は飲めません。
ノンアルコールお屠蘇
お子さん、アルコールが苦手な方には、リンゴジュース(または白ブドウジュース)で作ってみましょう。
◉作り方

沸騰させたリンゴジュースにみかんの皮、ショウガ、シナモンなど好みのスパイスを入れ、5分ほど蒸らす(好みで抽出時間は延長)。こして冷ませば出来上がり。
◉作り方のポイント
ジュースは透明感があり、さっぱりした味のものを。ジュースを沸騰させてからスパイス類を漬けることで、抽出しやすくする。
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