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サントミューゼ10周年地域に音楽の種をまく「レジデント・アーティスト」活動

上田市の文化施設「サントミューゼ」は、今秋開館10周年を迎えます。さまざまな記念事業が予定されている中で、音楽事業にスポットを当て、全国的に注目されているレジデント・アーティスト活動を中心に、事業担当係長の田澤拓朗さんにお話を聴きました。


レジデント・アーティストが、市民と芸術をつなげる

レジデント・アーティストは、サントミューゼが2014(平成26)年の開館から行う「芸術家ふれあい事業」に協力する音楽家や演出家などのアーティスト。地域の子どもたちや住民と触れ合いながらコンサートやワークショップ(体験型講習会)を行っています。音楽の面では、次のような活動で、市民が優れた芸術を身近に感じています。


◆クラスコンサート

「見るだけでなく、市民が参加したり、創造したりするホール」という、サントミューゼの理念に基づく事業の一環で、オープン以来、市内の全小学5年生を対象に、一流アーティストの演奏を届けるのが「クラスコンサート」。

 学校の体育館で全校生徒を集めて行う演奏会ではなく、アーティストがそれぞれのクラスを訪ね、教室で演奏。昨年は市内25校を訪ね、50公演を行いました。

 奏者の息遣い、合奏の際のアイコンタクト、そして何よりアーティストの人柄を感じることができます。子どもたちも集中して聴くため、プロの音楽家でも真剣勝負。「リサイタルよりも強い眼差しを感じる」という感想も。

 子どもたちの心の中に「もっと聴きたい、会いたい」という感動が起こり、行動(演奏会に足を運ぶこと)に結びついたら、と考えています。


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*左上の写真は、ホルン奏者の福川伸陽さん

 右上の写真は、ギタリストの大萩康司さん


◆アナリーゼ・ワークショップ

 クラシックの演奏会を前に、披露する曲についてアーティストが直に解説する「アナリーゼ・ワークショップ」も、開館初年度から行っています。楽曲やそれを作った作曲家についての詳しいお話は、クラシックに詳しくない人たちにとっても興味深い内容。音楽の裾野を広

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げる役割を果たしています。

 楽曲についてだけでなく、演奏だけでは分からないアーティストのキャラクターに触れる機会でもあり、公演の楽しみがさらにアップ。同種の取り組みが、他のホールへも広がっています。






サントミューゼ・マチネ

 開館翌年から、ホールに足を運んでもらうきっかけにと、平日昼間に45分のコンサートを、500円で行う「ワンコインマチネ」を始めました。

 その手軽さが人気を呼ぶ一方で、「一流アーティストに対し、チケットが安すぎるのでは」という声も多かったため、昨年度から「サントミューゼ・マチネ」として、演奏時間を1時間に、チケットを1000円にしました。

 年6回の公演で、多種多様なアーティストによる演奏をラインナップしています。優れた音楽への「入り口」として、これからも大きな役割を果たします。


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今後の予定

●望月優芽子(ピアノ) 4月25日(木)午前11時半 ●西川智也(群馬交響楽団首席クラリネット奏者) 6月19日(水)午後7時、20日(木)午前11時半 発売は4月22日(月) *いずれも料金は一般1000円、25歳以下500円。


<問>サントミューゼ ☎0268・27・2000

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