中秋の名月を愛でる
- weekly-ueda
- 2024年9月14日
- 読了時間: 3分
秋は月が美しく見えるシーズン。
今年の「中秋の名月」は17日(火)です。地域で行われるお月見関連のイベントを紹介します。
今年の中秋の名月は?
お話を聞いた人 上田創造館事業係の塩沢 崇さん(写真撮影も:2022年中秋の名月)

旧暦の8月15日の夜(十五夜=新月から数えて15日目の夜)9月17日の月を「中秋の名月」と呼びます。必ずしも満月となるわけではなく、今年は中秋の名月の翌日(18日)が満月になります。
旧暦は、地球の周りを29・5日で一周する月の動きを基本に、太陽の動きを参考に閏月を入れた「太陰太陽暦」でした。この暦では、7~9月が秋に当たり、この真ん中の8月が「中秋」と言われました。明治6年に現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に変更されたため、旧暦の8月15日は毎年移動する形になりました。
今年は、月が土星に接近。月の隣に並んで輝く土星も見ることができます。肉眼でも見えますが、望遠鏡を使えば、土星のリングが見えるはずです。
満月の大きさは、時期によって変わります。今年は10月の満月が一番大きくなります。
中秋の名月の月の出は、浅間山の方角から午後7時ごろ。お薦めのお月見スポットは、玄蕃山公園(上田市住吉)、信州国際音楽村(同市生田)、ふるさと公園あおきの希望の丘(青木村)、明神館(東御市八重原)のお風呂などがいいですね。
東御十景「明神池秋月」で満月を

東御市八重原の芸術むら公園で、お月見会が18日(水)の午後5時から開かれます。笛演奏家・遠藤一己(ひとみ)さんの演奏、「お月見」を題材とした短歌・俳句の創作(自由参加)、秋にちなんだ童謡唱歌に親しむなどのイベントを開催。自宅に飾るススキと、月見団子の振る舞いがあります(数量限定)。夜間のため、防寒着と懐中電灯を持参のこと。雨天中止。
〈問〉東御市景観を考える会 ☎0268・64・5882
梅野記念絵画館ナイトミュージアム
尾尻雅弘ギターソロコンサート

東御市八重原の梅野記念絵画館では、暦上の満月の日にナイトミュージアムを開いています。9月は18日(水)。午後5時以降は展覧会が無料で鑑賞できます。
ナイトミュージアムコンサートも同時開催。軽井沢町在住の国際的ギタリスト、尾尻雅弘さんの独奏が楽しめます。午後6時半から1時間の公演で、1000円。申し込みは同絵画館へ電話で。定員50人。
〈問〉梅野記念絵画館
☎0268・61・6161
さらしなルネサンス

古くから月の名所として知られる千曲市の「姨捨の棚田」では、中秋の名月の17日、市民団体「さらしなルネサンス」の主催で「お月見をもっと楽しもう」と題した連続イベントの2回目が行われます。
当日は午後5時~6時半に、棚田地帯の一角にある姪石苑(めいしえん)で、天文ソフトで導き出した月の出所や時間の検証と撮影会を行います。講師は、元上田創造館館長の渡邊文雄さんほか。
〈問〉さらしなルネサンスの大谷さん ☎080・3027・9037
撮影:大谷善邦さん
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