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備えあれば患いなしお彼岸に葬儀について考えよう

 秋のお彼岸のシーズンです。この機会に家族や自分の葬儀について考えてみませんか。

上田地域の葬儀事情に詳しい(株)ジェイエイサービス川西セレモニー虹のホールの高寺貴洋さんにお話を聞きました。


上田の葬儀事情について

川西セレモニー 別館
川西セレモニー 別館

 上田地域では、葬儀の前に火葬をする「骨葬文化」が根付いています。農業が盛んだったころ、農繁期にはまず火葬し、葬儀は落ち着いてから…という事情があったようです。

 もう一つ東信地方の特徴としては、葬儀開始時刻の30分前には始まっている場合があるということ。時間通りに出かけたら、焼香をする人がおらず目立ってしまった、という経験がある人もいるかもしれません。葬儀が午後1時に始まることが多く、昼休みを利用して早めに出かける人がいたため、と言われています。


一生に一度の葬儀 事前の準備が大切

 結婚式は予定がわかっているので事前に準備ができますが、人の死はいきなりやってきます。多くの人は病院で亡くなっています。死亡すると、病院からは「清拭(せいしき)に1時間ほど時間がかかります。その間に葬儀会社に連絡を」と案内されます。肉親は悲しむ余裕はなく、すぐに葬儀の手配をしなければなりません。あらかじめ葬儀会社を決めておけば、少しでも気持ちが落ち着くはずです。


事前の準備は何をする?

 まずは、さまざまな葬儀会社が主催する「相談会」に出かけてみてください。虹のホールでは平日にお勤めの人でも参加しやすいよう、年に2回、土・日に開催しています。実際に葬儀場を見て職員と話をすれば、「ここで葬儀をしたい」と思える会場がきっと見つかります。

 「自宅で葬儀をしたいが、うちでできるだろうか」という相談もあります。そうしたケースでは実際に依頼主の家に行き、葬儀用具が入るか、現在置かれている家具をどこに移動するかなどを必ず現地で確認しています。その他にも葬儀の心配ごとは、葬儀の形、予算のこと、遺影のことなどの相談に一つ一つ応え、不安を解消するお手伝いをしています。


葬儀の形はよく検討を

一般葬の祭壇
一般葬の祭壇

 新型コロナ禍をきっかけに「家族葬」が増えました。そうした中には、葬儀の後に「葬儀を知らなかった」「お別れをしたかった」と自宅へ弔問に来る人が絶えず、かえって負担になってしまったという事例もありました。地域で長年暮らしてきた人であれば、近所付き合い、かつての同僚、家族も知らない友人・知人など多くのつながりがある可能性があります。故人の死を広く知らせ、告別式で心の中に区切りをつけてもらう機会を設けるのも大事かもしれません。家族でゆっくりとお見送りをするのか、お別れの機会を作るのか、それぞれの事情に合わせてよく検討してみてください。


葬儀費用の積み立ても

 費用を積み立てておくことも大切な備えの一つです。虹のホールでは互助会ではなく、定期積金または定期貯金「新虹の会 大樹」を用意しています。1口5000円の5年積立ての定期積金と、1口30万円の5年定期貯金です。複数加入によって、利用できる特典が増えます。


エンディングノートを活用

 エンディングノートは残された家族に故人の思いを伝え、実現するための重要な資料となります。虹のホールでも「伝えておきたい私のこと エンディングノート」を用意しています。これまでの人生やお葬式について、付録には預貯金やクレジットカード、保険、不動産などの情報を書き込めるようになっています。

 社協などが作成したものや市販されているものもあります。まず、エンディングノートを書いていくことから、終活が始まるのかもしれません。

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