大掃除 今からでも間に合う
- weeklyueda2024
- 2023年12月23日
- 読了時間: 3分
慌ただしい年の瀬、家の大掃除にまだ手がついていない、という方も多いはず。そこで今週は「とにかく何とか年越しできる最低限の大掃除」について、体と環境に優しいナチュラルクリーニングを実践・指導している上田市在住の波多腰玲子(はたこしれいこ)さんにアドバイスしていただきました。おうちの気になる部分をしっかりきれいにして、気持ちよく歳神様をお迎えしましょう。
ナチュラルクリーニングとは

人体に危険性があり、環境負荷も高い合成洗剤を使わず、天然由来の洗浄剤を使った掃除や洗濯の方法です。
ゴシゴシと洗うことで8割の汚れを落とし、残り2割を洗浄剤の力できれいにします。ポイントは「汚れの性質を見極め、汚れに合った洗浄剤と方法を選ぶ」こと。
ナチュラルクリーニングについて、講座で解説する波多腰玲子さん(右側)。隣は同じく講師の江口早苗さん。
においも気になる水回り

まずは、においのもとになる排水口。酸素系漂白剤(粉)を排水口にまいて、40〜50度のお湯を1杯かけて一晩置きます。見えないところですが、においが消えるとすっきりします。
キッチンの油汚れはセスキ水をスプレーして拭き取り、油汚れを取ります。シンクは重曹で磨くと水あか汚れが取れ、一見してきれいになったことが分かります。
セスキ水は、水500㍉㍑に対しセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯(5㌘)を溶かして作ります。重曹と同じ弱アルカリ性です。
排水口に酸素系漂白剤(粉)をまいておく。写真はお湯と反応して泡が立っているところ。
食器類の漂白

クリスマスを楽しんだら、食器をきれいにしませんか。
茶渋取りには、1㍑のお湯(40~50度 給湯器を使うと便利)に対して、小さじ1杯を目安に酸素系漂白剤を溶かし、食器や網などを冷めるまで浸け置きし、水ですすぎます。洗いにくいマイボトルの内側・キャップやパッキンなどもピカピカになります。
セスキ水・酸素系漂白剤は、漆器や白木などの天然素材のものの汚れ落としには適しません。
ガラス・磁器・陶器・プラスチック製品はOK(使う前に表示の確認を)。高価な食器でなくても、きれいな器で食べればお年取りやお正月のお料理はさらにおいしく、気分も華やぐはず。
優先度が高いのは…

時間がなくても、玄関と神棚はきれいにしておきましょう。埃を払い、硬く絞った雑巾で拭き掃除をするだけでもスッキリします。お正月にやってくる歳神様を、清浄な場所でお迎えしたいものです。
時間が残っていれば、窓拭きを。サッシのレールにタオルを敷いておき、セスキ水を窓ガラスにたっぷりスプレーした後、スクイージー(T字型の掃除用具)で水気を取ります。最期に乾いた雑巾で仕上げ磨きをします。窓枠は雑巾で拭きましょう。
ひとくちアドバイス
ナチュラルクリーニングに使うセスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤は、百円ショップやホームセンターで売っています。セスキ炭酸ソーダは多くの量を使わないので、少量のものでいいでしょう。酸素系漂白剤は、塩素系のようなにおいがなく、キッチンなどで使いやすいのがうれしいポイントです。
写真は、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸、酸素系漂白剤、重曹など、ナチュラルクリーニングに使う天然素材の洗浄剤。アルカリ性の弱い順に、重曹・せっけん・セスキ炭酸ソーダ(セスキ炭酸ナトリウム)、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)、炭酸塩(炭酸ソーダ)、苛性ソーダ。

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