昔布に魅せられて四半世紀25日(金)から「甦(よみがえ)る布展」
- info9634699
- 4月19日
- 読了時間: 2分
下谷よし枝さんと上田さくら会のみなさん

昔の布に息づく、日本文化の素晴らしさ
古い着物を利用して人形や季節のつるし飾りに取り組む「上田さくら会」が25日(金)~27日(日)に、上田市のサントミューゼ多目的ルームで作品展「甦る布展」を開きます。
上田市や近隣市町村から集まる会員25人が着物と帯をリメークし、それぞれが制作した、パッチワークやつるしびな、五月飾り、帯をキャンバスに花や鳥をあしらった壁飾りなど合わせて500点以上を展示します。
同会を主宰し、アドバイザーを務めるのは、上田市常入の下谷よし枝さん。下谷さんは還暦を機に、友人とともに着る機会がなくなった着物のリメークをしたのをきっかけに、創作活動をするようになり、周囲の人たちにも教えるようになって「つるしびな」の制作を中心に、愛好者の輪を広げました。同会は2013年に発足し、現在は下谷さんが週に3回、自宅で教えています。

つるし飾りは、各地でイベントの中に組み込まれ、多くの観光客を魅了していることから、その会場へ出向き、独学で技術を身に付けていきました。一方で「つるしびな」そのものについても研究し、江戸時代の上田では、押し絵風のつるし飾りがあったことが分かって、その成果を発表したこともあります。
現在では、市外への作品展示や講師の依頼もあり、「交流が生まれ、喜びを共有できることがうれしい」と、下谷さんのまいた種は大きく広がっています。
「昔の布の持つ力は、とても大きい。職人の技術は今とは比べ物にならないくらい高度で、美しい布になっています。作品を見ていただければ、日本の文化の素晴らしさにより深く、触れていただけると思います」と下谷さんは話しています。
同展は午前10時~午後4時、最終日は午後3時まで。入場無料。
Comments