暮らしのなかにクラシック音楽を
- weekly-ueda
- 2024年7月13日
- 読了時間: 3分

上田市のサントミューゼは今年、開館10周年のアニバーサリーイヤーを迎えています。28日(日)には、開館当初から関係の深い群馬交響楽団の定期演奏会が開かれます。「これを機に、たくさんの楽器が織りなすハーモニーを生で味わって」というサントミューゼの事業担当、田澤拓朗さん(写真下)にクラシック音楽の楽しみ方を聞きました。
教えて、田澤さん クラシックコンサートの楽しみ方

Q.クラシック音楽って難しそうです…
演奏時間が長かったり、難しい曲もあったりして、そう感じる方も多いですね。でも、例えば映画やテレビドラマ、CMなどの中にもクラシック音楽がよく使われています。クラシックに詳しくない方の中でも「この曲は知っている!」ということはけっこうあるはず。極論すれば、ロックやポップスのルーツだってクラシック音楽です。
Q.コンサートには、ルールやマナーがあるのでしょう?
それも一つの「文化」と受け止めて。難しさを感じる方は「非日常を楽しもう」というつもりでいらしてはどうですか?
まず、来場には時間に余裕を持って。お手洗いも済ませて、パンフレットに目を通しながら落ち着いて開演を待ちましょう。
ドレスコード(服装の決まり)はありますか、という質問をいただくことがありますが、そういう時には「自由で構いませんが、せっかくですから、おしゃれをしてお越しになってはいかがでしょうか」と答えています。ただ、ホール客席内では、周りのお客様の鑑賞の妨げにならないよう、大きな帽子は脱いでいただくよう、ご協力をお願いします。

Q.演奏が終わったらすぐ拍手、でいいですか?
拍手のタイミングは迷うかもしれませんが、演奏者の集中が削がれないよう、楽章間では拍手しないのが基本。パンフレットなどで何楽章の曲か確認しておくといいでしょう。分からない時は、指揮者や演奏者が笑顔になり、観客の方を向いたら拍手を。また、演奏後すぐではなく、少しの間余韻を楽しんでから拍手を送るのがスマートです。 🄫すもも
群馬交響楽団―2024夏―上田定期演奏会
「群響」の定期演奏会を聴きにサントミューゼへ
1945(昭和20)年創設。高崎芸術劇場(高崎市)を拠点に、群馬県内を中心にした「移動音楽教室」や、同県内外での定期演奏会といった活動を通じ、クラシック音楽の裾野を広げています。昨年4月に飯森範親(いいもり・のりちか)さんが常任指揮者に就任し、より多くの人に音楽の素晴らしさを届けようと積極的な演奏活動を展開しています。
「定期演奏会」は、そのオーケストラが最も力を入れる演奏会。群響が自信を持って届ける迫力の演奏を、ぜひ聴きに行ってみましょう。

◆7月28日㈰ 午後3時開演 サントミューゼ大ホール(上田駅温泉口から徒歩7分)
◆S席4500円、A席3500円、25歳以下割引
◆指揮:飯森範親、バイオリン:マルク・ブシュコフ
◆曲目:「6つのドイツ舞曲 K.600」(モーツァルト)
「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」(コルンゴルト)
「家庭交響曲 作品53, TrV 209」(R.シュトラウス)
群響定期が600回目となることにちなんで演奏する、モーツァルトの作品番号600番「6つのドイツ舞曲」をはじめ、いずれの作品も美しいメロディーで、ドラマチックな曲作りで定評がある作曲家のもの。ネットなどで「予習」してから聴けば、生の演
奏がさらに楽しめます。
バイオリニストのマルク・ブシュコフ
🄫Nicolaj Lund

〈問〉サントミューゼ
☎0268・27・2000
指揮者の飯森範親
🄫山岸 伸
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