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環境にやさしい「ナチュラルクリーニング」で衣類をお洗濯

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 合成洗剤を使わない天然由来の洗浄剤を使う、環境にやさしい「ナチュラルクリーニング」。本紙ではこれまで、お掃除の方法をご案内してきました。今回は衣類の洗濯についてご紹介します。そろそろクローゼットを夏物に入れ替えるころ。ぜひ参考にしてください。

監修・上田市在住の波多腰玲子さん


石けん水で洗濯液を作り、洗濯機にかける

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 ナチュラルクリーニングによる洗濯は、基本的に天然由来成分の洗濯石けんを使用します。まず、石けん水を泡立てて洗濯液を作り、洗濯機に洗濯物を入れます。入れる衣類は、70%程度にしましょう(※1)。水位は自動の設定より少し高めに。

 すすぎの最後に「クエン酸」を小さじ1杯もしくは食酢大さじ2杯程度を加えると、黄ばみや臭いを防げます。脱水が終わったら、すぐに干しましょう。

 使用する石けんには粉石けんと液体石けんがあり、液体は溶け残りがなく、洗濯途中で泡が少ない時追加する、部分洗いをするなど用途が広く便利です。衣替えでしまう冬物の衣類は、特にしっかりすすぎましょう。天気の良い日を選び、しっかりと乾燥させてからしまうことが大切です。こうしておくと次のシーズンに気持ちよく着ることが出来ます。


「ダウン」と「ニット」の洗い方を紹介!

①衣類の表示を確認し洗濯方法を決める。(洗濯機か手洗いか。どの石けんを使うか、お湯の温度は…)(※2)

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②袖口、えりなど汚れのひどい部分の汚れを落とす。汚れた部分を約40度のお湯でぬらし、粉石けん・固形石けんを付けたブラシ、スポンジで軽くこする。

③ダウンウエアはファスナーを閉めてたたみ、デリケートなものはネットに入れ洗濯をします。(前述した「石けん水で洗濯液を作り、洗濯機にかける」を参照。手洗いは洗面器に洗濯液を作り、その中で押し洗いをし、すすぎます。ダウンウエアは柔軟仕上げ剤を使用しないこと)

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④形を整えて日陰干しする。ダウンは乾いてきたら手のひらでたたいて中のダウンを膨らませます。ニットは平干し用ネットを使うか二つ折りにして竿にかけて干します。



※1ドラム式洗濯機の場合、最初に粉石けんを入れて、その上に洗濯物を入れてスタートします。機種によっては「粉石けんの使用不可」の表示があるものもあります。取扱説明書をよく読んでください。


※2ウール100%のセーターやデリケートなものは無添加粉石けん(炭酸塩などのアルカリ助剤が入っていないもの)を使い、室温と同程度の水道水で洗ってください。縮みを防ぎます。




家庭で洗える衣類は 意外に多い!?

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衣替えの際に、クリーニングに出すことが多いですが、衣類の表示を見ると、意外に手洗いや洗濯機で洗えるものが多くあります。ドライマーク(円形の中にドライ・P・Fの表示)は「ドライクリーニングができる」という意味で「ドライクリーニングが適している」とは違います。また、ドライマークと洗濯マークの両方の表示があれば「ドライクリーニングと家庭洗濯どちらもできる」ということです。



 衣類の汚れの80%は水性汚れと言われています。家庭での洗濯で8割以上の汚れを落とすことができます。 天気が良く、気温の高い日が続くとき、石けん洗濯で衣替えに挑戦してみませんか?

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