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甘酒は健康食品桃の節句に甘酒を

 ひな祭りのお祝いに、甘酒を楽しむご家庭も多いのではないでしょうか。上田地域で甘酒を製造する、信州イゲタ味噌醸造蔵元の酒の原商店(上田市上塩尻)は、来年創業120年を迎える老舗。

 伝統のある同商店で甘酒の醸造責任者を務める原有紀さんに、知っておきたい甘酒の基礎知識を聞きました。合わせて、上田で造られる製品を紹介します。


甘酒は2種類

 酒かすから作るアルコールありの甘酒と、ノンアルコールのこうじ甘酒の2種類があります。

 長野県は自宅でみそを造る文化があり、米こうじを使った甘酒を飲む習慣がありました。


甘酒のすごい効能

 甘酒は、こうじを使った発酵食品です。ビタミンB群、必須アミノ酸、食物繊維、ブドウ糖、オリゴ糖、コウジ酸などが含まれ、疲労回復、整腸、美容、ダイエットなどに効果が期待できます。

 そのため、「飲む点滴」「飲む美容液」と言われることも。毎日適量を飲むことが重要です。甘酒の効果で腸内環境が改善されれば、花粉症などのアレルギー軽減につながる可能性もあります。

 飲む時間帯はいつでもOK。朝なら、甘酒と無糖のヨーグルトを同量ずつ混ぜれば朝食代わりになるし、お昼に飲めば頭がスッキリします。夜はリラックス効果があるので、よく眠れます。

 1日の適量は150~200㍉㍑。飲み過ぎには注意しましょう。

甘酒を手作り

 手作りするなら、米こうじと炊いたご飯と水を混ぜ、55度の温度で8時間保温します。ヨーグルトメーカーが適しています。朝仕込んでおけば、その日の夜には甘酒が味わえます。


甘酒は夏の季語

 昔は夏の飲み物で、俳句の季語も夏。甘酒は平安時代以前からありましたが、庶民に広まったのは江戸時代。簡単にエネルギー摂取できるということで、幕府も安価で飲めるよう努めたとか。原商店でも一番売れるのは夏で、夏バテ防止に飲む人が多いようです。


酒の原商店の甘酒

糀あまざけ (1㍑700円)

毎日造られる甘酒は手作り無添加です。賞味期限は2週間、冷凍すれば3ヵ月持ちます。ほかに甘酒ジェラート、甘酒ドーナツもあります。米麹は予約制で毎月10日に販売。

<問>☎&FAX22-1941


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信州銘醸 (上田市長瀬)

酒蔵の甘酒

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(900㌘ 860円 1800㌘1440円)

 磨き上げた酒米と米こうじのみを使用した手造りの甘酒です。糖類・合成保存料無添加、アルコールも含まれていません。開栓後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに飲んでください。酒店、スーパーマーケットで取り扱っています。

<問>信州銘醸 ☎35・0046





若林醸造 (上田市中野)

四季の甘酒【白の舞・さくらの舞・橙の舞・淡黄の舞の4種類】

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(180㍉㍑450円、ほかに飲み比べセット、白の舞720㍉㍑1150円)

 吟醸酒造りに使う米、長野県産美山錦と地元信州上田地域産の野菜と果物で作った甘酒。鮮やかな天然色と、磨き上げたお米(59%精白米)で造ったスッキリとした上品な甘さ。温めても冷やしても、四季を通じて味わえます。若林醸造で販売しています。

<問>若林醸造 ☎38・2526


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