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紫外線対策

更新日:2024年5月13日

日ごとに日差しが強まる季節になりました。これからしばらくの間は、熱中症とともに紫外線対策が重要ですね。紫外線は、適度に浴びればビタミンDが作られ、カルシウムの吸収率が高まって骨が丈夫になるなどのメリットもありますが、浴びすぎるとシミや皮膚ガンの原因になるなどデメリットも。基本的な対策をご紹介します。


紫外線の種類

 紫外線には3種類あり、A波、B波、C波に分かれています。

C波はオゾン層で吸収されるため、地上に降り注ぐ紫外線の多くは、A波とB波になります。


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A波は、窓ガラスをすり抜けて部屋の中まで通過するという特徴もあります。室内にいても紫外線の影響を受けるので注意が必要です。

 B波は、真夏の炎天下の海や山などでは特に気をつけましょう。

 紫外線は3月から強くなり始め、ピークは5〜7月です。1日の中では、午前10時頃〜午後2時頃が最も強い時間帯です。

 紫外線の浴びすぎは、免疫力を低下させます。目へのダメージも心配で、紫外線角膜炎やドライアイの原因になることもあります。「一生に浴びる紫外線の約半分の量を18歳までに浴びる」と言われるので、乳幼児からの紫外線対策も必要です。



物理的対策

 太陽からの「直射光」だけではなく、直射光が大気中の分子に当たって散乱した「散乱光」、直射光が壁や地面で反射した「反射光」の3方向への対策を。

 日傘・帽子・サンバイザー・長袖・アームカバー・ストール・フェイスカバー(フェイスマスク)・サングラスなど。

※熱中症を避けるため、風通しは良くしておきましょう。


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自分に合った日焼け止めを選ぶ

 日焼け止めは、スキンタイプ(紫外線に対する皮膚の抵抗力)、使用する場面、使用感など、自分に合ったものを選びましょう。量はたっぷり使い、頬や鼻など紫外線が当たりやすい部位は重ねづけしましょう。 2〜3時間ごとにこまめに塗り直すことも大切です。 日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は、紫外線防御機能が高い一方、使用する人の体質によっては刺激になることがありますので、肌の弱い方は紫外線吸収剤無配合(ノンケミカル)のタイプがおすすめです。

 日焼け止めが肌に残ると刺激になりやすいので、クレンジングやせっけんなどでしっかり落とすことも大切です。紫外線対策は一年中必要です。曇りや雨の日でも紫外線対策を怠らないようにしましょう。



日焼け後のアフターケア

①日焼けした部分は、しっかり冷やして熱を抑える。

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水で濡らしたタオルを当てたり、タオルに氷や保冷剤を包んで冷やしたりします。


②しっかりと潤いを与えて保湿。

 日焼け後の肌はバリア機能が低下し、非常にデリケートな状態です。 保湿するときは肌に刺激にならないようにしましょう。化粧水等のパッティングは避け、手のひらで優しく包み込むように塗り伸ばします。

 肌が敏感な状態になると、日頃使っている化粧水が合わなくなる可

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能性もあります。 低刺激のものや炎症を抑えるものなどを選んで保湿しましょう。


③ビタミンCとEを積極的に摂取する。

 ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素を抑え、コラーゲンの合成を助けます。 ビタミンEは血行を促進し、肌の生まれ変わりのサイクルを整えます。普段から抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを含んだ新鮮な野菜や果物を取るようにするとよいでしょう。

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④症状がひどい場合は病院へ。

 日焼けは医学的には「日光皮膚炎」と呼ばれます。ヒリヒリとした痛みだけでなく、ひどい場合は水ぶくれになってしまうことも。倦怠感や発熱を伴う場合もあるので、早めに皮膚科で診察を受けましょう。

             

監修:渡辺皮膚科・形成外科クリニック(上田市小牧)渡辺 朋美先生

撮影協力:とっくりばち(上田市上田原)

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