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誰にもあり得る「もの忘れ」対処法

上田市高齢者介護課 編集 令和7年7月発行 第2版
上田市高齢者介護課 編集 令和7年7月発行 第2版

 加齢とともに「もの忘れ」が増えたな、と思う人は多いのではないでしょうか。大切なものをしまった場所、人との約束、火の消し忘れ…。生活の上で危険も招きかねないもの忘れに、できる限り対策を、と上田市はこのほど、市民から寄せられたアイデアをもとに「もの忘れ対処法」を冊子にまとめました。身近な人たちの知恵の一部を紹介します。

取材協力:上田市 高齢者介護課


冊子「上田市在住の達人たちに聞いたもの忘れ対処法」

 上田市では2020年から、認知症予防教室を始めました。もの忘れに不安がある人を対象に、2カ月に1度のペースで開催。その際、参加者からもの忘れの不安とその対策について聞きました。データを集めて、2024年9月に初版を発刊。その後のデータも加えて昨年7月に第2版を作成しました。冊子は、上田市高齢者介護課の窓口で受け取るか、上田市のホームページからダウンロードできます。


●冊子の内容

「どこにあったっけ?」を防ぐには

☑️置き場所を決めて、必ずそこへ戻す。

☑️置き場所は、常に目につくところにする。

☑️棚にはラベルを貼って、中が分かるようにする。

☑️通帳や印鑑などの大切なものは、身内の人にも置き場所を教えておく。


お医者さんや薬とのお付き合い

☑️医療機関にかかるときは、かかりつけ医、かかりつけ薬局を持つと良い。いくつもの診療科にかかっている人は、薬局を1ヵ所に集約することで複数の薬の相互作用を管理してもらえます。

☑️病院に行くときは、資格確認書またはマイナンバーカード、診察券、お薬手帳、診療情報に関する情報(高血圧管理帳、糖尿病連携手帳など)、マスクを持参。

*薬の管理として、一包化(一度に飲む複数の薬をまとめて1袋にする)、パウチのものは直接マジックで、日付や曜日を書く、お薬カレンダーやケースを使う、タイマーやスマホのアラーム機能を使うなども有効。


人との約束

☑️ノートやカレンダーに書き込む。

☑️携帯電話で管理。

☑️1週間の予定を冷蔵庫などに貼っておく。


「忘れて困る」の前からできること

☑️忘れることは当たり前、忘れることを前提にする。

☑️忘れても困らない工夫をして、今から習慣にする。


注意したい火の元

☑️やかんは音の出るものを使う。

☑️電気式の湯沸かしポットや電磁誘導加熱(IH)調理器に替える。

☑️火のそばを絶対に離れない。離れるときは火を消すか、「火をつけている」と書いたメモを身につけておく。


もの忘れに負けない毎日の習慣

☑️毎朝1時間必ず脳トレや本を読む。

☑️朝必ず年月日・曜日を口に出して言う。

☑️できるだけ運動する。

☑️意識して人とのコミュニケーションを増やす。

☑️知らないことは検索する。

☑️毎日日記をつける。


認知症は早期の対応が重要

 認知症は早期に対応し、治療につなげれば、進行を遅らせ、自立した生活を長く送ることができます。本人では気づきにくくても、家族や周囲の人が「以前とは違うな」と思ったら、放置せず、なるべく早く公的なサービスにつなげましょう。

 例えば生活の様子は大きく変わらないけれど、もの忘れの頻度が高くなったといった場合なら、居住地区の地域包括支援センターまたは市町村の高齢者介護課に相談してみましょう。

 スタッフが面談の上、生活習慣のアドバイスをしてくれたり、「もの忘れ外来」のある医療機関を紹介してくれたりします。

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