11月3日は「ハンカチの日」
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- 2024年11月2日
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©すもも
11月3日は「ハンカチの日」です。日本ハンカチーフ連合会がフランス王妃マリー・アントワネットの誕生日「11月2日」に一番近い祝日を「ハンカチの日」に、制定しました。今週は、さりげないおしゃれを楽しみたい「ハンカチ」を取り上げます。
ハンカチの歴史を変えたマリー・アントワネット

ベルギー・ブリュッセルの博物館には、エジプト古王国時代(紀元前3000年頃)のダジュール王女の墓から発見された麻の切れ端が保存されています。そのころにはすでにハンカチが使われていたと思われます。
中世に入ると、ヨーロッパではレースや刺しゅうが施された四角い布がハンカチとして使われるようになりました。マリー・アントワネットは、自分だけがいろいろな形のハンカチを持ちたかったために、夫のルイ16世に、国内のハンカチはすべて正方形にするようにという布告を出させました(さまざまな形をしたハンカチを正方形に統一すべき、と提案したという説も)。 正方形のハンカチは、折りたたんで持ちやすい、胸ポケットに入れやすいと国民に評判になり、正
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方形のハンカチは世界中に広まりました。
ハンカチのマナーあれこれ
天然素材のハンカチはアイロンがけが必須です。最初に霧吹きで全体的に湿らせてからアイロンをかけるのがオススメ。四隅のうち一点を起点にし、そこから縦横2方向にアイロンをかけます。対角の2方向にもかけたら、今度は中心から放射状にかけます。

ハンカチの使い方は意外と人に見られているもの。四つ折りにし、ゴシゴシと拭かず、上から押さえるように拭き取るのがエレガントです。
冠婚葬祭用のハンカチも用意しておきたいもの。結婚式には、シルク・綿・麻など自然素材のハンカチを。色は白が基本で、淡いパステルカラーでもOK。女性はレースや刺しゅうの入ったハンカチなら、フォーマル感が出ます。葬儀は白か黒が基本。ラメや柄、華美な装飾が入ったものや、タオル素材は避けましょう。
日本ではハンカチのことを「手布(てぎれ)」と呼んでいました。「手切れ」を連想させ、涙を拭くものであることから、プレゼントにするには縁起が悪いという一面も。贈り物にするときは「いつもありがとうございます」「これからもよろしくお願いします」など、メッセージを添えましょう。 ©すもも
ハンカチ使いの達人・渡辺香代子さんに聞く

上田市古里の和道文化学院で、茶道や着付を教えている渡辺香代子さんは、〝ハンカチ美人〟と呼びたい、ハンカチ使いの達人です。母である学院長の弘子さんから常々「ハンカチは3枚持ちなさい」と言われていたそう。1枚はお手洗い用に吸水性のいいものを。2枚目は、汗を押さえたり、食事のとき膝にかけるなどの用事に。3枚目は誰かに貸す必要があるときに。透明なファスナーの付いたビニール袋を用意し、カバンの中に立ててすぐ使えるようにしています。1枚目はすぐ取り出せるようにファスナーを開けてあり、2枚目と3枚目は別の袋に入れて、ファスナーを閉めておきます。ビニール袋に入れることで、湿気がほかに移ることを防げます。
渡辺さんは昨年、ハンカチの「断捨離」をしました。長年手をつけないでいた未使用のものは友人知人にプレゼント、古いものは窓ふき掃除に。自分の好きな色や柄、素材、便利さを考慮して、心弾むものだけを残し、タンスの引き出しに並べています。「花盛りのガーデンのような空間は、日々の小さな幸せです。白を基本にきれいな色も使ってください。清潔感があります」と渡辺さん。日常生活に取り入れたい、ハンカチとのつきあい方です。
すてきなハンカチのお店を発見!!

上田市立美術館のミュージアムショップに「すてきな、個性的なハンカチがあるよ」との情報が! 挿絵画家&イラストレーターの森田MiW(みう)、舞台の衣装デザイナーとして活躍するひびのこづえ、テキスタイルデザイナーの櫻井マナミの3人の作家のユニークなハンカチが並んでいます。いずれもガーゼやパイル地、タオルなど触り心地もいい自然素材です。胸ポケット用の縦長のもの、物語(紙片付き)とコラボ、リバーシブル、隠し絵など、思わず自慢したくなる逸品がそろっています。
店長の片井和音さんにお聞きしたところ、「常連さんが多く、お客さまが好きそうなものを仕入れています」とのこと。値段も770円からとリーズナブル。季節やイベントに合わせて自分用に、大切な人へのプレゼントに欲しくなってしまいます。
〈問〉上田市立美術館ミュージアムショップ ☎0268・75・7351
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