18日(土)に箏の新春コンサート
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- 2024年12月31日
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生田流正派大師範 三井 由香さん

取り組みやすく、続けられる箏。気軽に門をたたいて
上田市秋和の三井由香さんは、箏(こと)始めて50年。自宅に開く教室などで幼児から高齢者まで、幅広い年齢層に指導したり、保育園や福祉施設で演奏したりと、箏の裾野を広げる活動をしています。1月18日(土)には上田駅前の上田情報ライブラリーで新春コンサートを開きます(午後6時45分開演)。
箏を始めたきっかけは、小学2年生の時、隣の家の人の勧めで。当時、ピアノやエレクトーンも習っていましたが、和の文化の魅力にひかれ、練習のペースが性に合ったのか、箏は気長に続けることができたといいます。
上田高校2年生の時、「大学受験をするのでやめたい」と師匠に伝えると「やめるなら先生の資格を取ってからにしなさい」と言われ、資格を取ると、「本格的に取り組んでは」とさらに勧められて、邦楽を専門に学ぶ「正派音楽院」(東京)に進学。箏の演奏家、指導者への道を歩むことになりました。

箏を通してできた、多くの人とのつながりが、自らの活動を支えてくれる、と三井さんは言います。先日は、一昨年に亡くなった知人の一周忌法要に箏の演奏依頼を受けました。
その人は闘病中にもコンサートを聴きに来て、演奏を生きる励みにしてくれました。そのことを知る周囲の人も、故人をしのびながら三井さんの演奏に聴き入りました。
「箏の音色が、人の心を穏やかにする力を持っていることに改めて気づきました。そのことで、これからの演奏の指針が見えてきたように思います」と三井さん。今も意欲的に活動できるのは、長く続けてきたからこそ。「継続こそ力なり。今が一番充実しています」と話します。
箏の魅力をもっと多くの人に伝えたい、との思いは、若い人だけに向いているわけではありません。「箏の楽譜は難しくなくて、高齢になってから始めても大丈夫。気軽に門をたたいてください」。
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