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シンペイ歌こそすべて信州生まれの作曲家・中山晋平の映画ついに先行上映

晋平(中村橋之助さん)&ぞう(土屋貴子さん)の“母子”対談



 上田市在住の神山征二郎監督の最新作「シンペイ 歌こそすべて」が、いよいよ今月22日(金)、県内で先行上映されます。信州が生んだ偉大な作曲家・中山晋平の生涯を描く話題作。上映に先立ち、本紙では主人公・中山晋平役の中村橋之助さんと、母・ぞう役の土屋貴子さん(上田市出身)の〝母子対談〟を掲載します。本紙独占「ここだけ」の話が満載。映画鑑賞の前に読めば映画がさらに楽しくなりますよ!


橋之助さんは映画初主演!

橋之助:初めての映像作品で、しかも主演。とても良い機会をいただきました。昨年9、10月に集中して撮影したのですが、撮影続きでゆっくりと上田地域を堪能できなかったので、歌舞伎公演でもまた来たいです。



  

©「シンペイ」製作委員会2024


●母子の撮影はどのように進んだのでしょう?

:土屋貴子さんとお会いしたのは衣装合わせの時。撮影前にお会いでき、母子の縁を深めるきっかけになりました。その後、中野の生家の設定で神山監督の出身地・岐阜でクランクイン。最初に撮影したのが、母が危篤でシンペイが駆けつける別れの場面。これぞ映像作品! と感じました。

土屋:私は脚本ができていない時から、役作りで畑を耕したり生家を尋ねたりと、母・ぞうの気持ちを考えて生活していたので「やっと息子に会えた!」との思いでした。母子最後の場面なんですけどね(笑)


●「印象に残るシーン」1位は


:母・ぞうが「母ちゃんが歌える歌、いっぱい作ってくれ」と伝えるところ。自分の気持ちが晋平と重なりました。

:母の思いを胸に、汽車の中で「ゴンドラの唄」を作曲するシーンですね。



©「シンペイ」製作委員会2024


●上田での撮影はどのような場面ですか? 読者も橋之助さんに会っていたかもしれませんね

:まずは、上京し島村抱月の書生として暮らした家ですね。その旧邸宅はすぐ隣がスーパーで、実はよく買い物に行っていました。芳泉寺と歴史の散歩道も。まだ暑い時季だったのですが、涼しい部屋で休ませていただき、本当にご親切にしてくださいました。芸術座のシーンは八十二銀行上田東支店隣の上田蚕種(株)。下之郷の宣教師館2階が慶応病院の設定…と、全編の半分以上が上田地域での撮影です。


●大きな愛が描かれています

:息子の才能を信じてやまない母の思いと母を思いやる晋平。支え合う親子の姿は、演じていても思いが高まりました。

:「温泉に行こう」と、親子水入らずで過ごせたのは、母・ぞうの一番の思い出深い場面ですね。




●読者にメッセージを


:たくさんの懐しい歌が登場する2時間7分の映画です。上田へのオマージュを込めたシーンが盛りだくさんですので、ぜひ映画館に足を運んで大画面でご覧ください。

:映画の最後に流れる、上條恒彦さんによる「ゴンドラの唄」が圧巻です。長野県で生まれた晋平の映画に立ち会っていただき、改めて地域の偉人を誇りに感じていただけたらうれしい。ぜひご覧ください。(写真右は神山征二郎監督)


★映画「シンペイ 歌こそすべて」の概要

「シャボン玉」「東京音頭」など約2000曲を作曲した、国民的作曲家・中山晋平の生涯をつづった作品。出演は中村橋之助、土屋貴子のほか、志田未来、渡辺大、三浦貴大、中越典子、緒形直人ら豪華俳優陣。ナレーションは岸本加世子、エンディングテーマは長野県在住の歌手・上條恒彦。上田ゆかりの国際的なバイオリニスト中澤きみ子さんも特別出演。島村抱月や上田にゆかりのある松井須磨子、古賀政男といった、当時活躍していた有名人や偉人らが大勢登場するのも見どころです。


*本紙ホームページでは神山監督の記事も掲載。併せて、お楽しみください。


特別映画鑑賞券好評発売中

*11月22日(金)より、長野グランドシネマズ(長野市)、TOHOシネマズ上田(上田市)、松本シネマライツ8(松本市)でロードショー。特別鑑賞券(1400円)は各劇場窓口、上田市観光会館、ゆきむら夢工房、佐藤新聞店、信州国際音楽村、東御市文化会館などで21日(木)まで発売。



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