上田城探検マップ その一
- weekly-ueda
- 2024年9月28日
- 読了時間: 3分

夏の暑さも一段落し、外歩きには良い季節になりました。
現在、上田城跡公園では、江戸時代の上田城を復元するため、発掘調査が進行中! 旧上田市民会館の駐車場の北側を掘り、「冠塀台(かんむりべいだい)」石垣の真相に迫ろうとしています。ちょうど「上田城復元クイズラリー」も開催中。謎解きをしながら、郷土の歴史を家族で親しむ絶好の機会です。上田城跡公園を歩いて学んで、豪華景品もゲットしましょう! *取材協力・資料提供 上田市
かつての上田城の姿を解明する発掘調査

戦国時代に徳川家康のもとで真田昌幸が築いたとされる上田城は、関ヶ原の合戦(1600年)の後、破却されました。江戸時代になり、上田藩主となった仙石氏が復興しましたが、明治時代になって多くの建物や石垣が解体されました。
上田市は、上田城をかつての姿に戻すため、2022年度から旧上田市民会館の駐車場で発掘調査に着手。絵図や古文書に昔の様子が残っていても、細かな位置などが分からないため、地下に眠る痕跡を確認し、正確な復元を目指して発掘調査が行われています。復元にあたっては、その土台となる発掘調査がとても重要なのです。昨年は「三十間堀」と「蔀塀台石垣」を、現在は「冠塀台石垣」を調査しています。
「冠塀台石垣」とは

現在発掘している冠塀台石垣跡は、「松平家文書」にその名が出ています。専門家も「こんな名前の石垣は聞いたことがない」と驚くほど珍しいもので、城の東側からの敵の侵攻を想定し、本丸櫓門前を守る最後のとりでとして造られました。
大きさは、東西17㍍、南北8㍍。城攻めに備えて兵を駐留させた「武者溜り」の固

い守りを象徴する石垣です。石垣の上から鉄砲や弓矢、槍で攻撃できるよう、登るための階段(雁木)が設けられていました。発掘調査では、見つかっていない雁木の痕跡の発見を急いでいます。
実はこの石垣跡からも上田城築城の特徴が分かります。石垣の下には基礎固めとして、上田泥流層に含まれている軽石を混ぜた礫が敷かれています。本丸の隅櫓の下も同様でした。理由は明らかではありませんが、これは仙石氏の上田城復興工事の特徴と言えそうです。
上田城復元クイズラリーに参加しよう!!
上田城の歴史をわかりやすく体験できる、「上田城復元クイズラリー」を11月17日(日)まで開催しています。スマートフォンを使って、クイズラリースポット近くに行き、クイズに正解するとスタンプをゲット。上田城の謎に挑戦しようという企画です。
現地の旧上田市民会館のタペストリーのQRコードからも読み込めます。
おすすめルートは、二の丸橋をスタートし、三十間堀、冠塀台石垣、東虎口櫓門へ。上田城をぐるっと回って仙石氏の功績をたどり、最後は固い守りを象徴する尼ヶ淵へ。
6個のスタンプでかわいいステッカーのノベルティがもらえます。9個以上集めると抽選で温泉宿泊券などの景品が当たります。
参加した方からは「クイズを解きながら実際に回ってみると、上田城の歴史について初めて知ることができた」「地元にいても上田城のことを詳しく知らなかったけれど、クイズを解きながら歴史を知るきっかけになった」と、感想が寄せられています。
〈問〉上田市櫓復元推進室 ☎0268・23・5403
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