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人が書く字の良さを伝えていきたい

書家 丸山 ゆかりさん


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書で人を喜ばせ、幸せにしたい

 流派は〝我流〟。しかし、幼少期から書道を学び、師匠を変えながら長く学び続けて築いた土台の上に、丸山さんならではの表現を加えて生み出す作品は、優れたデザインとして受け入れられ、商品のラベルや看板の文字などに採用されて、多くの人が目にしています。

 書を仕事にしようと考えたきっかけは、建設業の仕事をしていた20代のころ。上棟式の棟札や式次第を書いたところ、周りの人たちに喜ばれたことでした。自分の書いた文字が人の心を動かし、幸せにすることもできる―。積み上げてきた学びを独力でさらに深め、「書」の仕事を始めました。その作風が評判を呼んで、これまでに地域の酒造会社が造る日本酒のラベル、飲食店のメニューや看板、案内の文字などを手掛けてきました。

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 どのような文字に表現するかは、依頼主から詳しく話を聞きながら、イメージを固めていきます。「温かみが感じられるように」「お客さまに感謝の気持ちを込めたい」といった思いが、文字を見てしっかりと伝わるように、字体を考えたり、字を崩してアート的に見せたりなど、さまざまに工夫を凝らします。

 多くの依頼を受けながらも「毎回、うまく書けるか心配しています」。それは仕事への誠意の表れで、実際に筆を手にすれば、イメージに沿って墨の量を細かく調節し、勇ましい文字やかわいらしい文字など、自分にしかできない表現に集中することにやりがいを感じ、ワクワクすることも確か。「パソコンなどを使えばどんな文字も簡単に書けてしまう時代ですが、人間が思いを込めて表現する直筆の良さを、これからも伝えていきたいと思っています」

 イラストを描く娘さんとの共同展や、SNSでの発信を通して作品を紹介。問い合わせは☎090・4442・7094へ。

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