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「秀峰喜久盛」が全国新酒鑑評会で金賞に返り咲き

9月5日
読了時間: 2分

信州銘醸株式会社

代表取締役社長・滝澤恭次さん(右) 杜氏の工藤有通さん(左)
代表取締役社長・滝澤恭次さん(右) 杜氏の工藤有通さん(左)

思い切った改良で進化した大吟醸

 上田市長瀬の酒造会社、信州銘醸株式会社の大吟醸「秀峰喜久盛」が、このほど行われた「令和7酒造年度全国新酒鑑評会」(主催:独立行政法人酒類総合研究所、日本酒造組合中央会)で、7年ぶりの金賞を受賞。伝統を守りながら新たな挑戦を恐れず工夫を重ねた結果の受賞で、同社は「さらに皆さまに喜んでいただける酒造りに励みたい」と意欲を高めています。

 伝統的な日本酒造りの技術の向上を目的に毎年開かれる同鑑評会で、今回は793点の出品があり、そのうち入賞は411点、さらにその中でも優秀な出来映えと評価された217点が金賞を獲得しました。同社は過去にこの鑑評会で8年連続金賞受賞(平成13~20年)という県内唯一の実績がありますが、ここ数年はなかなか金賞に届きませんでした。

 そんな状況に、誰よりも悔しい思いを抱えてきたのが社長の滝澤恭次さんと、この道25年のベテラン杜氏、工藤有通さん。現場を任される工藤さんは、改めて日本酒造りを学び直し、思い切った改良に挑戦しました。

 一つは、醸造用アルコールをフレッシュな味わいの新しいものに切り替えること。もう一つは、もろみの温度を例年より0・5度下げ、長い時間をかけて熟成させることで、透き通った味わいにしたこと。そして、麹(こうじ)の造り方を例年より乾かし気味にし、吟醸香が高く、甘さの強い、しっかりとした味わいにすること――。

 こうした工夫を重ねたことで、進化した「秀峰喜久盛」は見事に高い評価を得ることができました。杜氏の工藤さんは「うれしいの一言です」。

 滝澤さんは「酒造りは温度、香り、面(泡立ち)の表情など熟練者の管理が必要です。工藤杜氏、蔵人、酒米の農家や関わった皆さんに感謝しながら、今後もよい酒造りを続けます」と話しています。

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