「麻婆高野豆腐丼」を新たな郷土食に/地元の発酵食材に託す夢
- weeklyueda2024
- 2024年2月3日
- 読了時間: 2分
上田千曲高校 食物栄養科3年生の皆さん
右から 石坂寿子先生、サブリーダー宮下斗碧さん、リーダー嶋田鯨太さん、池田楓大さん、堀内克樹さん

授業を通じて、地元の発酵食材を使った「麻婆高野豆腐丼」を考案。現在は、地域の飲食店で提供するメニューに採用してもらうこと、レトルト製品として商品化することを目指して活動しています。
同学科3年生は本年度、地域の原商店を代表とした発酵女学校の先生から、発酵食について学んできました。「麻婆高野豆腐丼」は、嶋田さん、宮下さん、池田さん、堀内さんの4人が授業の中でアイデアを出し合って作った、新しい郷土食のメニューです。

上小地域で作られる高野豆腐を、自分たちが栽培した大豆「なかせんなり」で作ったみそで味つけしたこのメニューを、昨年7月に行われた同校の文化祭で提供。すると、味や食感の良さ、発酵食品を多く取り入れた点が、高い評価を受けました。
「それなら、もっと多くの人に味わってもらいたい」と考えた4人は、このメニューを「育てる」ことに。担当の石坂先生や、発酵食品について学んだ地域の人たちにアドバイスをもらい、タケノコと古みそで、食感の良さやコク、まろやかさを出すなど、完成度を高めました。
商品化に向けた動きも進め、「道と川の駅おとぎの里」(上田市小泉)で試食を行って感想を聞いたり、子ども食堂「みんなのしおだ食堂」に参加し料理を提供する仕方を学んだりしました。「みんなのしおだ食堂」では昨年末、利用者に提供するメニューとしても採用され、目標に向けて着実に歩みを進めています。「長期保存ができるレトルト製品になれば、災害時にも役立てられるかも」と夢はさらに膨らみます。
卒業後はそれぞれの道に進む4人。「この後も、後輩たちが僕らの活動を引き継いでくれて、売り出せたらうれしいです」と、ここまで育てた夢を託しています。
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