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もうすぐ閉校 25日に最後の演奏会

上田市・西内小学校金管バンド


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お客さんが楽しいと思える演奏をしたい


 今年3月で閉校する上田市西内小学校(全校児童18人)で、金管バンドの子どもたちが、25日(日)に開く最後の演奏会に向けて練習を重ねています。


 金管バンドのメンバーは14人。20年ほど前から続く同校の伝統で、数々の大会に入賞歴があります。現在のメンバーも昨年9月の「第27回東海小学生バンドフェスティバル」で、長野、愛知、三重各県の24団体中上位7団体に与えられる「金賞」を受賞しました。


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 バンドは3年生以上の児童全員が加入するので、中には音楽が得意な子も、そうでない子もいます。それでも誰もやめることなく続けられるのは「楽しそうに演奏する先輩たちを見ているから」と顧問の中村ちえり先生は言います。「音符は読めなくても、上級生の演奏を聴いて耳で覚え、上級生は下級生ができるようになるまでしっかり面倒をみる」のが伝統として根付いています。


 通常の練習は週3回、放課後の30分間。時間になると集まってきた人から、リズムや音階の練習を、部長の永井瑛士さん(6年生)のドラムに合わせて繰り返します。メンバーがそろうと、演目や課題曲を合奏。短い時間の中で、互いの音を聴き合いながら、あっという間に息を合わせ、少人数ではあっても迫力ある音を響かせます。


 最後の演奏会は、上田市丸子文化会館セレスホールで。午後2時からの上田市消防団音楽隊「結成50周年記念演奏会」(入場無料)にゲストとして出演し、昨年の「東海小学生バンドフェスティバル」で演奏した「聖者の行進」や「鎌倉殿の13人」などを披露します。

 「お客さんが楽しいと思える演奏をしたいです」と、部長の永井さん。西内小学校の名前をいつまでも覚えていてもらえるように、メンバー全員が心を込めて最後のステージに臨みます。

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