カンボジアの生活環境改善へ、自分たちができることを
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- 5月31日
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上田高校カンボジア井戸プロジェクト

学び、行動して世界を動かす
上田高校の生徒有志でつくる「カンボジア井戸プロジェクト」は、2017(平成29)年の発足以来、安心して飲める水の確保に苦労する現地の支援活動を続けています。今春も、学校の新年度がスタートして新入生のメンバーが加わり、総勢31人に。「世界のことを学びながら自分たちにできる行動を起こす」との思いで多くの組織や人々と力を合わせ、貴重な体験を積み重ねています。
カンボジア(正式な国名はカンボジア王国)は、東南アジア、インドシナ半島の南部にある、人口約1600万人の国。激しい内乱の時代を経て、現在は順調な経済成長を続けていますが、その一方で貧困に苦しむ人が多くいます。熱帯の雨期と乾期がある気候で、降水量自体は少なくありませんが、環境整備が行き届かず、多くの人が安全な水を日常的に利用できずにいます。井戸1基当たりの費用は10万円ほどです。

生徒たちは、松尾祭(同校の文化祭)や地域で開かれるイベントでのバザーや募金活動を通じて資金をつくり、現地に送ります。また、定期的にカンボジアを訪れ、実際に井戸掘りに参加し、現地の人たちとの交流もしています。「生活の中での楽しみは」という質問に「子どもがいること。子どもといること」との言葉に、心の豊かさを感じました。
同プロジェクトの活動でカンボジアに作った井戸は、これまで12基に上ります。先輩たちから受け継ぐ目標は「このプロジェクトがなくなること」。ただ、目標への道のりはまだ遠く、教育水準や衛生環境が日本に比べてとても違うことも身に染みて感じています。
自分たちの当たり前は、世界の当たり前ではない。望ましい未来を実現するには小さな一歩を積み重ねるしかない―。生徒たちは地道に学びながら力を付け、世界を少しずつ動かしています。
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