今こそ「第九」を29日にサントミューゼで演奏会
- weeklyueda2024
- 2024年4月6日
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指揮者の和田朋樹さん(右)と、企画の倉石満さん
UCF上田コーラスフェスティバル合唱団
ベートーベンの博愛精神を高らかに
約10年前、サントミューゼのこけら落としで披露されたベートーベンの「第九」で、合唱を担当した「UCF上田コーラスフェスティバル合唱団」が、4月29日(祝・月)、再びサントミューゼ大ホールで「第九」を歌います。実行委員長は山岸明人さん。
信州ゆかりのプロ演奏家で特別編成したオーケストラが演奏し、ドイツやイタリアの歌劇場で研さんを積んだ和田朋樹さんがタクトを振ります。昨年8月から始まった合唱練習の前には、独語の正しい発音や歌詩も勉強しています。

企画を担当した倉石さんは、一昨年に歌劇「仮面舞踏会」、昨年は「オペラ・ガラコンサート」の上演で、大成功しました。今年、この時期に「第九」を披露するのは、この曲が1824年5月7日にウィーンで初演されてからちょうど200年の節目になるため。「第九」、とりわけ第4楽章の「歓喜の歌」は、日本では年末に上演されるイメージが強くありますが、欧州ではベルリンの壁が崩壊したときなど、歴史的なことが起きたときに演奏されます。信州では、1998年の長野冬季五輪開会式で、小澤征爾さんの指揮によって世界各地の人々がこの歌を歌う、という演出が印象的でした。
和田さんは「時代が変わっても、ベートーベンが全人類に向けた博愛のメッセージは色あせないどころか、ますます重要性が増しています。ベートーベンが追い続けた博愛の理想を考える契機になれば」と話しています。
今回の上演の前半には、第九のモチーフを用いた壮大な「合唱幻想曲」を披露。演奏機会の少ない曲で、今回の聴きどころの一つです。
当日は午後2時開演。信州ゆかりのピアニストやソリスト、オーケストラ65人、上田市民の合唱団約130人で高らかに「第九」の精神を発信します。
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