top of page

地元、上田で初めての個展

人形作家 おきなが ようこさん(上田市 74歳)

ree

約50点の人形たちが伝える、独自の世界観

 人形作家のおきながようこさんが、上田市立美術館の市民アトリエ・ギャラリー(天神3)で、地元では初となる個展「ピエロ色の風にのって」を開いています。

 これまでに制作した作品から約50点を展示。県内外に多くのファンを持つおきながさんは「地元での開催は気恥ずかしさもありますが、作品を見たいという方も多く、いいタイミングかなと思いました」と話しています。

ree

 人形のモデルの感情が伝わって来るようなリアルな作風が印象的なおきながさんは、40代の中頃に人形作りを本格的に学び始めたといいます。書店で出合った、リアルな人形作りの手法を指南する本の著者に直接教えを請い、5年ほどして人形の公募展で大賞を受賞して作家の道へ。その後、全国各地で開かれる人形展に招待作家として出品したり、個展の求めに応じたりしています。


 1体の人形を制作するのは2~3カ月かかるといいますが、構想にかける時間はそれ以上の期間が必要。「今の自分の状況にピタッと合うものを作りたいので、常にいろいろな舞台や音楽、映画などに触れ、心を動かされたものをテーマに決めます」とおきながさん。

 人形の持つ空気感や、自身が何を表現しようとしているか伝わるようにすることを重視し、テーマを決めてからも常に葛藤しながら、手を動かします。また、どこから見られても、誰に見られても不自然なところがないよう、人間の体の仕組み、動きの基本を学んだり、着物をきっちりと作るために和裁を学んだりと、今も学び続ける日々です。

 作品展は3月9日(日)まで。午前10時~午後4時半(最終日は午後2時まで)。入場無料。

コメント


bottom of page