日本の美術史に残る上田小県地域の業績を伝える
- weeklyueda2024
- 2023年12月16日
- 読了時間: 2分
上田市立美術館学芸員・小笠原正さん
東御市梅野記念絵画館学芸員 日向大季さん

来年1月13日(土)から、上田市立美術館と東御市梅野記念絵画館の両館で、上田小県地域にゆかりのある作家たちの作品を集めた洋画展「上田クロニクル(年代記) ―上田・小県洋画史100年の系譜」が始まります。
同展を前に、本紙では11月25日号から、展示の概要について連載記事を掲載。両美術館で学芸員を務める小笠原正さんと日向大季さんに寄稿をいただいています。
小笠原さんは、平成8年に上田市役所に就職し、埋蔵文化財の発掘調査を担当。その後、山本鼎記念館の勤務を経て現職に。

日向さんは大学卒業後、ネオンサインの製作会社に就職。東京・銀座の有名店舗や、企業の看板製作に携わりました。2014(平成26)年に東御市役所に転職。建設部局を経て、20(令和2)年から、梅野記念絵画館の学芸員として独自の企画展をプロデュースしています。
「上田クロニクル」展は、梅野記念絵画館に寄贈された「倉沢コレクション」がきっかけ。旧上燃株式会社(上田市)で会長を務めた倉沢紀武さんが収集した、地域の作家による約90点の作品を生かし、郷土作家を地域の美術史に位置づけた展覧会を―と考えた両館が3年の調査・研究を経て開催する展覧会です。
上田小県地域は、児童自由画運動や農民美術の拠点となり、日本の美術史を語る上でも重要な地域。山本鼎、倉田白羊、丸山晩霞ら、この地にゆかりのある芸術家は、優れた作品とともに、地域に芸術活動の種も残しました。
明治から現在に続く上田の洋画史をひも解き、地域の名もない作家たちにも光を当てる同展。「今後の地域の芸術活動をさらに高める契機になるはず」と多くの人の来場を期待しています。
.png)




コメント