第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
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- 2024年7月13日
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更新日:2024年8月1日
映画監督 鶴岡 慧子さん

上田市菅平出身の映画監督・鶴岡慧子さんが、今年3月、文化庁が主催する2023(令和5)年度の芸術選奨で、映画部門の文部科学大臣新人賞を受賞しました。
昨年秋公開された「バカ塗りの娘」が高く評価されての受賞。たくさんの工程が必要で手間をかけて仕上げる漆器「津軽塗」の職人親子を扱った作品で「監督の胆力に感服させられるとともに、映画もまた、手間暇かかる、人の手による創作物であることに改めて気付かされる」という点が受賞理由に挙げられました。

同作は、原作(髙森美由紀著『ジャパン・ディグニティ』)を元に脚本も鶴岡さんが担当。執筆に取りかかった時期に新型コロナウイルス感染症の拡大で社会全体が混乱した影響もあり、脚本を仕上げるまでに4年を要しました。津軽弁の難しさに苦労したといい、地元の人に協力してもらいながら、字幕がなくても分かるせりふにしました。
撮影は2022年。新型コロナの感染で撮影スケジュールが影響を受けないように、感染予防対策に気を使いながら行いました。
大学の卒業制作で取り組んだ長編映画「くじらのまち」が若手監督の登竜門と言われる自主制作映画のコンペティション「PFFアワード」を受賞し、早くから注目を浴びてきた鶴岡さん。「バカ塗りの娘」の製作に当たる一方で、22年から神戸芸術工科大学(神戸市)の助教に就任。後進の指導にも当たっています。
次回作は、母校の立教学院の創立者でアメリカ人宣教師、チャニング・ウイリアムズを紹介するロードムービー(公開時期は未定)。「東京で撮るよりも、地方の方が面白いことがたくさんあると思います。今度は、暖かい南の方がいいかな」と、さらに次の作品に思いをはせています。
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