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演奏活動30周年を記念してリサイタル

更新日:2024年4月26日


ビオラ奏者・田中 美恵子さん


感謝を込めて、音楽に真っ直ぐ向き合う



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上田市を拠点に活動するビオラ奏者、田中美恵子さんは、5月11日(土)にサントミューゼで、演奏活動30周年記念のリサイタルを開きます。今までの活動の中で信頼関係を築いてきたギタリストの尾尻雅弘さん、ピアニストの村上藍さん、軽井沢ファミリーオーケストラの皆さんと共に、「地域の皆さんに感謝を込めて演奏したい」と準備を進めています。

 2歳半からピアノを始め、5歳のときテレビで見たバイオリンに心を引かれて、両親に頼み込み、6歳でバイオリンを始めました。 ビオラに転向したのは、武蔵野音楽大学に入ってから。「もともとビオラの音色が好きだった」ことから器楽学科ではビオラを専攻し、元ベルリンフィルハーモニー交響楽団首席ビオラ奏者、ウルリッヒ・コッホ氏に3年間師事しました。「とにかく怖い先生で怒られることはしょっちゅう。時には椅子を投げられそうになったこともありました」と思い出を語ります。

 同大を卒業後は、東京都内のオーケストラで演奏していましたが、10年後、父親が体調を崩したこともあって帰郷。上田を拠点に音楽活動を続けています。室内楽の奏者として各地で演奏するほか、音楽教室で講師を務めたり、プロの演奏家のトレーナーとしてパフォーマンスの向上を支援したりと、多彩な活動をしながら音楽の魅力を幅広い人たちに伝えようとしています。

 おおらかでほのぼのとした性格を慕う教え子や演奏家は多く、それぞれの奏でる音色に大きく影響しています。

 先祖は、明治時代の初めにイタリアに渡り、上田の蚕種をヨーロッパに売り込んだ商人・田中長右衛門。「蚕都上田」を世界にアピールした先人のように、上田の音楽を世界に届けたい―と、30年の節目に、さらなる高みを目指しています。


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