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能登の被災地に絵手紙でエールを

更新日:2024年8月1日

絵手紙教室講師・柳沢令子さん(上田市芳田)


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画面からはみ出し、生き生きと存在感を主張する、絵手紙の中の植物たち。柳沢令子さんと絵手紙との出合いは、公民館主催の「下手でいい 下手がいい絵手紙教室」に参加したことからでした。

 保育士、社協のヘルパーや寮母など仕事一筋で働いていた時も、趣味で油絵を描いていました。そのとき教わった先生たちからよく言われたのは「面白い絵を描くね」ということ。退職後、時間ができたことから受講したこの教室は、「下手でいい 下手がいい」というキャッチコピーにまず魅力を感じ、「私にもできるんだ」と、どんどん夢中になっていきました。


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 その後、絵手紙サークルに参加。数年をかけて日本絵手紙協会公認講師の資格を取り、現在は上田自由塾と県シニア大学上小支部(写真)で教えながら、創作を続けています。描きためた作品は、上田古里郵便局で毎年開く個展で披露。10年前には作品集『愛深めて絵手紙』を自費出版しました。


 絵手紙は、心を込めて誰かに贈るメッセージ。今年元日に起きた能登半島地震に心を痛めた柳沢さんは、被災した人たちを元気づけられるようにと、絵手紙を送ることを考えました。教室の生徒や一般の人からも募った作品は、合わせて100点以上に。

「無理しないでマイペースでいこう」「ささえあって咲いています」「一日一歩 体が第一 今日を大切に」…。野菜や果物、花の絵にそうしたメッセージを添えた絵手紙は、公共スペースなどに展示できるようにと、全作品を半分に分けて色画用紙に貼り、片方は石川県輪島市に、もう片方を同県珠洲市に、それぞれ送りました。

 「誰かの心に響いたなら、うれしいですね。今日も絵を描けることを、ありがたく思います」と柳沢さんは話しています。

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