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虚空蔵山のトレッキングコースを整備

神科まちづくり委員会 環境保全部会

同部会長の佐藤 和男さん (85歳)


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「散策マップ」を片手に地域の名所に親しんでほしい

 上田市東部にある神科地区の住民自治組織「神科まちづくり委員会」は、「環境保全」「福祉・支えあい」「防犯・防災」「教育・文化」「道路・交通」の各部会で構成し、さまざまな活動を通して地域での生活をより快適にしています。その中の環境保全部会ではこのほど、伊勢崎城跡周辺の整備を終えて、地域にまた一つ、親しめる名所を増やすことができました。

 伊勢崎城は、地域で「かいこ山」とも呼ばれる虚空蔵山(こくぞうやま・672㍍)の頂上に作られた山城で、戦国時代にこの地を治めていた豪族・村上氏によって築かれ、後に真田氏が支配。同地区にある砥石(といし)・米山(こめやま)城とともに上田の城下町の東側に位置し、真田氏が徳川の大軍を2度にわたって退けた「上田合戦」でも重要な戦略拠点になったと言われています。

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 同部会では2019(令和元)年から、市の「わがまち魅力アップ応援事業」も活用しながら、雑木の伐採や草刈りをして虚空蔵山の頂上へ向かうトレッキングコースを整備。2021年からは、同部会員がガイド役を務めるトレッキングツアーを開催しています。

 また、「いざ!登る信濃の山城」や「信州山歩き地図」(いずれも信濃毎日新聞社)といった著書がある中嶋豊さん(長野市)と共に「伊勢崎城跡 砥石・米山城跡散策マップ」も作成しました。

 佐藤和男部会長は「当初は登山道の開設に難色を示していた人も、完成した今は『いい名所ができた』と喜んでくれています」。ただ、今後の維持管理は、メンバーの高齢化もあって課題になっているといいます。トレッキングコースは、誰でも利用が可能。「伊勢崎城跡 砥石・米山城跡散策マップ」の問い合わせは神科まちづくり委員会事務局(☎0268・71・7846)へ。

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