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追い求めるギターの音色11月に別所温泉で演奏会

ギター製作者 佐久間 悟さん (上田市国分 51歳)


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名器を目指して精進する日々

 上田市国分の自宅にある工房で、クラシックギターの製作を続けて20年。大学を卒業後、会社員として働いていましたが、31歳で一念発起してこの道に入りました。現在ではプロのギタリストも愛用するギターを手掛けています。

 きっかけは、大学生の時に真田町のギター職人、石井栄さんに教えを受けたこと。長期の休みを利用して、1年をかけて完成させたのが最初の1台です。本格的にこの道に入ってからは、海外の名器の音色を理想に、一年に10本のペースで製作に励んでいます。

 表面板は、ヨーロピアンスプルース(松)、横と裏部分はマダガスカルローズ、ネックは黒檀といった材料を使用。口輪(ギターの表面に開いている穴=サウンドホール=周辺の飾り)は、スペインの寄せ木細工を参考に、細かく慎重に施します。

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 佐久間さんのギターは、尾尻雅弘さん(軽井沢町)や益田正洋さん、小暮浩史さんといったプロのギタリストが使用。また、演奏家としてだけでなく指導者としても知られる福田進一さんに製品の試奏を依頼しており、そうしたプロたちの意見を基に、製品をブラッシュアップしています。

 ギターは新品よりも何年か使い続けるうちに熟成し、音に深みが増してくるといいます。

 その音色を味わおうと企画するコンサート「ギターの成長を見守る会」が、11月2日(日)に同市別所温泉のアースワークスゲストハウスで行われます。出演は小暮浩史さんで、2年半前にオーダーメードで佐久間さんが製作したギターを演奏します。

 今もまだ「目指す音にはまだまだ」と話す佐久間さん。今回の演奏会で聴く音色も、次の1台のヒントにしたいと考えています。入場は無料(投げ銭歓迎!)。定員30人。申し込みは、事務局(☎0268・27・1140)へ。

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